トップページ»

朱砂の毒性

金曜日, 8月 17th, 2007
対象物 朱砂(しゅしゃ)
成分 硫化水銀(II)。Mercury(II) Sulfide。(HgS)。硫化第二水銀。mercuric sulfide。純品ではHg(86.2%)、S(13.8%)を含み、その他亜鉛、微量のセレン、少量の粘土、有機質、Fe等を含んでいる。
一般的性状 別 名:朱、丹砂(たんしゃ)、辰砂(しんしゃ)、飛朱砂、銀朱、鏡面朱砂(きょうめんしゅしゃ)、真朱(しんしゅ)、赤色硫化水銀。硫化水銀。 mercuricsulfide。
鏡面朱砂の名称は辰砂を小さな乳鉢ですりつぶすと最初は鏡面のように銀色になるためである。また、辰砂の名称は、中国の辰州で採れた事から名付けられた。
水銀鉱物の天然辰砂鉱石(Cinnabar)砂石の粉末。薬理作用
[1]鎮静、催眠、抗不安作用。
[2]外用では抗菌、抗真菌作用がある。
適応症
[1]不眠、多夢、動悸、躁状態、熱性痙攣などの病態。
[2]口内炎、咽喉部の疼痛などは外用として用いる。
用量:0.3-0.5g。一般に丸薬、散剤として用いる。
注意
[1]毒性があるため、長期連用は避ける。[2]火で焼くと、水銀が析出するので、毒性が増強される。