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治験薬一覧:A

木曜日, 8月 16th, 2007

治験記号:ABT-773

<一般名:——–>

概要

ケトライド系化合物。(米・アボット社-大正製薬)。マクロライド耐性肺炎球菌に対して感受性があり、またクラリスロマイシン耐性肺炎球菌にも高い有効性がみられる。呼吸器感染症の主要原因菌であるインフルエンザ桿菌、A群連鎖球菌、モラキセラ、ブドウ球菌、マイコプラズマ、レジオネラにも効果を示す。第I相臨床試験準備中。ペニシリン系・マクロライド系薬剤耐性肺炎球菌に優れた抗菌性を示す。

出典

高杉益充:DI室,月刊ミクス,1:124-125(2001)・月刊ミクス,5:58-59(2001)

治験記号:AC-3933

<一般名:——–>

概要

ベンゾジアゼピン受容体にパーシャルインバースアゴニストとして作用する新しいメカニズムに基づく痴呆治療薬。既存の痴呆治療薬とは異なり、アセチルコリン神経を抑制的に調節しているGABA神経系の機能を弱めアセチルコリンの遊離を促進することによりアセチルコリン神経系を賦活する。また、グルタミン酸神経系を賦活する作用も有しており、両作用によって痴呆症の中核症状である記憶障害に対して改善効果が期待されている。欧州では第一相臨床試験(大日本)が終了、第II相臨床試験初期終了後アベンティス社が開発を引き継ぐ。国内では第一相臨床試験準備中。

出典

薬事日報,第9280号,2000,4.12.・薬事新報,No.2283:19(2003)

治験記号:AC-5216

<一般名:——–>

概要

ベンゾジアゼピン受容体アンタゴニスト。不安・抗うつ病治療薬。経口剤。第I相臨床試験準備段階。

出典

月刊ミクス,2:75(2001)

治験記号:ACA-11

<一般名:lanti-TA226monoclonal antibody>

概要

[商]未定(日本薬品開発)。抗癌剤・免疫療法剤。申請中。[剤型]静注。オーファンドラッグ。抗TA226ヒトモノクロナール抗体。本薬はヒト子宮頸部癌患者のリンパ球とbリンパ芽球の融合細胞により作られた抗TA226ヒト型モノクロナール抗体の抗癌剤である。

出典

明日の新薬CD-ROM,2000.12版

治験記号:AD-5423

<一般名:blonanserin>

概要

強力なドパミンD2受容体遮断作用とセロトニン受容体拮抗作用を合わせ持つSDA(セロトニン・ドパミン・アンタゴニスト)。陽性・陰性症状に改善効果があり、リスペリドン、ハロペリドール不応患者に有効。錐体外路症状などの副作用の軽減も図られている。錠剤。第III相臨床試験段階(大日本)。ブロナンセリン(大日本)。5-ht2受容体拮抗作用とドーパミンD2受容体拮抗剤(デュアル拮抗剤)の精神分裂病治療剤で、リスペリドン、ハロペリドールのどちらかが無効な患者に有効とされている。

出典

月刊ミクス,2:75(2001)・日刊薬業,2000.5.8.

治験記号:Ad5CMV-p53

<一般名:——–>

概要

[治験薬]
アデノウイルスベクター(アルーピーアールジェンセン社)。遺伝子治療臨床研究。適応は、進行食道癌、(扁平上皮癌)非切除例であり前治療に抵抗性(放射線、あるいは副作用のため前治療施行不可能な症例となっている。研究計画では、癌細胞を抑制すると見られる「p53」という蛋白質を作る遺伝子を腫瘍に運ぶときにこのベクターが使われる。

出典

薬事日報,第9287号,2000.4.28.

治験記号:AE-0047

<一般名:vatanidipine hydrochloride>

概要

[商]カルブレン(ウェルファイド)。Ca拮抗剤。申請中。[剤型]カプセル剤。ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤で、緩徐で持続性の降圧作用・冠攣縮予防作用を有するとともに、腎臓、脳及び心臓に対する保護作用、脂質代謝改善作用等を有し、高血圧に随伴する各種循環障害にも良好な影響を与える降圧剤として期待されるの報告。

出典

トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000

治験記号:AG-1343

<一般名:nelfinavir mesilate>

概要

[治験薬]
メシル酸ネルフィナビル(JT)。ビラセプト錠(日本たばこ)。プロテアーゼ阻害剤。特異的HIVプロテアーゼ阻害剤で、単剤投与並びに逆転写酵素阻害剤との併用により、、強力な抗HIV活性を示す。他のHIVプロテアーゼ阻害剤とは、交差耐性を示さず、また他のプロテアーゼ阻害剤に比べ、肝代謝酵素阻害作用が弱いことが認められている。

出典

高杉益充:Drug Information;月刊ミクス,5:100-101(2000)

治験記号:AHM

<一般名:——–>

概要

多発性骨髄腫細胞のみを認識するヒト型化モノクロナール抗体で、マウスの実験で延命効果と癌縮小効果が認識された。日米欧の3極同時開発を目指し、第I相臨床試験に着手した。中外製薬。多発性骨髄腫の細胞上に高率に発現しているHM1.24抗原を標的としたヒト型モノクロナール抗体で、抗腫瘍効果を示すと報告されている。英国において第I相臨床試験。中外製薬。

出典

1)RIS-FAX.第3167号,2000.9.14.・2)月刊ミクス,12:75(2000)

治験記号:AIO-8507L

<一般名:——–>

概要

第II相臨床試験。排尿障害治療剤。剤形:カプセル。小野薬品。尿道選択性の高いα1拮抗作用を有し、前立腺肥大症を対象適応として治験中。英国・第I相臨床試験段階。

出典

月刊ミクス4:46-47(2001)

治験記号:AJ-9677

<一般名:——–>

概要

大日本製薬が創薬し、武田薬品が開発に参加していたβ3-アドレナリン受容体アゴニスト。今回両社は本剤の国内外での開発中止を決定した。大日本製薬が国内で実施していた糖尿病を対象疾患とする第II相臨床試験の結果、また武田が行っていた糖尿病と肥満症を対象とした海外における第II相臨床試験の結果を検討した結果、期待していた十分な有効性は得られなかったことから開発中止を決定した。

出典

薬事日報,第9280号,2000,4.12.・薬事新報,No.2288:19(2003)

治験記号:AM-1155

<一般名:gatifloxacin>

概要

[商]ガチフロ錠(杏林製薬)。ニューキノロン系抗菌剤。申請中。[剤型]錠剤。8-methoxyfluoroquinoleで、MRSAを含むグラム陽性菌に強い抗菌力を示す。グラム陽性菌及び好気性菌に対する作用はトスフロキサシン、スパフロキサシンに匹敵し、シプロフロキサシン及びオフロキサシンより優れている。

出典

トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000

治験記号:AMJ-9301

<一般名:interferon alfacon-1>

概要

[商]未定(山之内?アムジェン)。C型慢性活動性肝炎治療剤。申請中。[剤型]皮下注射。インターフェロンの活性を高めるために、α型インターフェロンのサブタイプ10数種のアミノ酸配列から人工的に合成した遺伝子から創製した新世代のインターフェロンである。C型慢性活動性肝炎への効果が期待される。

出典

トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000

治験記号:AN-1792

<一般名:——–>

概要

[治験薬]

アルツハイマー病治療・予防用ワクチン。エラン社によるマウスの前臨床試験で、アルツハイマー病と関係があると思われているアミロイド蛋白質を減少・生成抑制効果があることが確認されている。エラン社は米国と英国でアルツハイマー病患者を対象にしたフェーズ1を開始(米国・AHP-アイルランド・エラン社)。

出典

日刊薬業,2000-4-11

治験記号:AP-134

<一般名:acetaminophen>

概要

[治験薬]

解熱剤。アセトアミノフェン。解熱薬として既に汎用されているアセトアミノフェンのシロップ剤で、1mL中に20mg含有する製剤である。有用性では極めて有用が71.4%、有用28.6%で、19例全例で有用以上と判定された。シロップ剤の服用性では、好んで服用21.0%、普通73.7%、嫌う5.3%。94.7%が服用性において普通以上であった。(昭和薬化工)。

出典

高杉益充:月刊ミクス,2:86-87(2000)・薬事新報,No.2102,2000

治験記号:APC-0576

<一般名:acetaminophen>

概要

副作用のない新しい免疫抑制剤を筑波臨床医学系・味の素医薬研究所のグループが発見した。米国で開催中の国際移植学会で発表する。味の素が医薬品開発の基礎材料として人工合成、保存する約7万種の化学物質から選び出した物質。アカゲザルによる実験で副作用は報告されていない。

出典

読売新聞,第45402号,2002.8.24.

治験記号:AS-013

<一般名:——–>

概要

PGE1のプロドラッグを脂肪乳剤(リピッドマイクロスフェア)に封入した注射剤。脂肪乳剤は体内注入後の病巣への移行性に優れ、副作用も軽減されるの報告。[適]閉塞性動脈硬化症、膠原病に伴う末梢循環障害。[剤型]注射剤。第II相臨床試験段階(ウェルファイド-生化学-旭硝子)。

出典

月刊ミクス,3:38(2001)・月刊ミクス,12:66(2001)

治験記号:AS-3201

<一般名:——–>

概要

[治験薬]
糖尿病性合併症治療薬。アルドース還元酵素阻害薬。第II相臨床試験段階。本品は開発中の品目も含めて活性がトップレベルにあり、作用の持続性もある。大日本製薬。既存・開発中のアルドース還元酵素阻害剤に比べ、1000?10倍程度の効力の相違を示し、作用持続にも優れる糖尿病性合併症治療薬。標的臓器(神経・網膜・水晶)などに対して低用量で有効。神経伝達速度の低下にも改善効果が見られる。

出典

薬事日報,第9280号,2000,4.12.・月刊ミクス,2:75(2001)

治験記号:AT-7836

<一般名:——–>

概要

[治験薬]
ニューキノロン剤。感染症治療薬、湧永製薬から導入。大日本製薬。WQ-2743。MRSA、PRSP、既存のニューキノロン剤耐性菌などに抗菌力を示し、安全性も高い。杏林のガチフロキサシンの共同販売契約を締結したのに伴い、現在は開発を中断。

出典

薬事日報,第9280号,2000,4.12.・月刊ミクス,2:75(2001)

治験記号:ATL-962

<一般名:——–>

概要

抗肥満・肥満性糖尿病治療薬(英国・Alizyme社)として開発中のリパーゼ阻害剤について武田薬品工業がライセンス契約を締結した。本品は脂肪の分解酵素である膵リパーゼの働きを阻害し、食事からの脂肪の吸収を抑えることで、体重を減少する薬剤。

出典

薬事新報,No.2306:19(2004)

治験記号:AVS

<一般名:nicaraven>

概要

「ニカラベン」(ノバルティス-中外)。活性酸素のうち特に組織毒が強いハイドロキシラジカルを特異的に捕捉する。脳血管けいれん抑制作用、虚血脳損傷を予防・軽減する作用の二つの作用を合わせ持つとされている。脳動脈破裂患者で意識障害の回復、遅発性四肢麻痺の発現抑制、CT低吸収域の発現抑制等の有意な効果がみられたとされている。脳保護薬。脳血管障害治療剤。[商]アンテバス(中外-ノバルティス)。脳機能改善剤。申請中。[剤型]点滴静注用。活性酸素の一つであるhydroxy radicalの捕捉を主な作用とする薬剤で、虚血による脳損傷を予防・軽減する作用(脳保護作用)と、脳血管収縮の予防・寛解作用の両作用を合わせ持つ薬剤である。

出典

高杉益充:DI室,月刊ミクス,1:124-125(2001)・トライアルドラッグス;株式会社ミクス,2000