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コロイド化技術について

金曜日, 8月 10th, 2007

KW:語彙解釈・コロイド化技術・超微粒子化技術・コロイド・ colloid・コロイドミル・colloid mill・乳剤

Q:コロイド化技術とはどの様な技術か。

A:コロイド化技術→超微粒子化技術。

コロイド(colloid):分散状態の一種。光学顕微鏡では直接見えない微粒子(直径1-100nm)が分散している状態の一種。また分散相(粒子)のみをいうこともある。分散媒及び分散相に固、液、気体があり、気-気以外の全ての組み合わせがあり得る。コロイド分散系、膠質ともいう。

コロイドミル(colloid mill):乳剤(コロイド溶液)を大規模に製造する時に用いる装置で、分散する物質を粗い粒子として溶媒に懸濁させ、その一部を他の部分と逆の方向に急速回転させ、その境界の衝突による摩擦粉砕によって粉末を更に細かく分散させることが出来る超微粉砕用機器の一種である。

コロイド化技術とは、『ある物質を体に吸収されやすい分子量に小さくする技術』とされており、エネルギー-細胞の生命力は、鉄、ヨウ素、マンガン、銅などの微量元素の存在が必要であり、これらの元素をより微細にして、生物細胞が利用できる大きさに変換する化学技術である。

自然状態ではこれらの物質はコロイド状で細胞に供給されるが、現在では実験室でコロイド状物質を生産することも可能になった。「最近ではコロイド物質の作用によって寿命が延びており、この分野の研究が進めば、平均寿命を延ばすことができるようになる」とする報告もされている。

[615.8.COL:2005.2.28. 古泉秀夫・2005.4.19.一部修正]


  1. 薬科学大辞典 第2版;広川書店,1990
  2. 志田正二・代表編:化学辞典;森北出版,1999