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カンニャボについて

木曜日, 8月 9th, 2007

?KW:健康食品・カンニャボ・kannyabo・ねじれた棒・伝承医療・肝臓病・キセル貝・ツメキセル貝

Q:肝疾患に有効とされるカンニャボとはどのようなものか

A:カンニャボ(kannyabo)とは福島県郡山地方で古くから肝臓病の薬として伝承されてきた巻き貝の一種である。カンニャボとは、「ねじれた棒」を意味する郡山地方の俗称で、正式にはキセル貝の一種で「ツメキセル貝」であるとする資料が見られる。

キセル貝は、軟体動物門、腹足綱、有肺亜綱、柄眼目、中輸尿管亜目、煙管貝超科、キセルガイ科に属する陸棲の貝である。尚、キセルガイ科に属する名称として、「ツメキセル貝」は見あたらないとする回答も得られたが、「小さい」の意味で「ツメ」の呼称が付けられているとも考えられる。

カンニャボは約1.5cmの巻き貝で、福島県阿武隈山系、特に郡山地方の桑畑の桑の木の根元に生息しているとされている。キセルガイには多くの種類があり、阿武隈山系に棲息するキセルガイは、「ツメキセル貝」が9割を占めると報告されている。

カルシウム 32.5g
ビタミンE 42.6mg
グリコーゲン 1.2g
タウリン 7.1mg

伝承されている効果:カンニャボにはカルシウム、グリコーゲン、タウリンが豊富に含まれている。グリコーゲンは、肝臓に蓄積される多糖類で、肝臓が自ら働くためのエネルギー源であり、肝臓の種々の働きに重要な役割を果たしている。タウリンは肝臓の解毒作用を活性化する働きを持っており、肝機能障害に対し、効果を発揮する。

カンニャボの肝機能改善効果は、ほぼ摂食後1カ月程度から発現されるとされている。

製品については現在、カンニャボについては、キセルガイから特殊な方法で抽出したエキスを加えた清涼飲料水「肝宝(カンポウ)」、有効成分の安定性を考慮した低温乾燥による粉末及び顆粒製品「肝若奉(カンニャボ)」が市販されている

 

株式会社カンニャボ

〒963-8041

福島県郡山市富田町字墨染56-3

TEL.0249-23-3615 (代)

FAX.0249-23-3616

その他、福井県における上大納鷲鞍岳地区の環境紹介に関連し、貝類では鷲鞍岳にハゲギセル、オオタキコギセル、チビギセル等のキセル貝、ナミベッコウ、ツノイロベッコウマイマイ等のベッコウ貝が多く確認されたとする報告も見られ、陸棲貝の種類は相当数あるものと考えられる。

尚、「ツメキセル貝」の民間伝承療法における服用法についての詳細は不明である。

[1998.7.17.古泉秀夫]


  1. 安藤 尚廣:カンニャボってなーに;
    http://infonet-cw.com/c/kannyabo/what.htm(1998.7.10.)
  2. 山田 克則:福井県環境科学センター大気科学部環境情報研究グループ・私信,1998.7.16.[FAX.0776-54-8759・E-mail:yamada@erc.pref.fukui.jp]
  3. 福井県環境科学センター大気科学部環境情報研究グループ;
    http:// www.erc.pref.fukui.jp/eco/bank1/47.html[1998.7.15.]