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アシュワガンダについて

火曜日, 8月 7th, 2007

KW:健康食品・アシュワガンダ・ashwagandha・Winter Cherry・ナス科・アーユルベーダ・インドニンジン・インデイアンジンセン・インド人参

Q:アシュワガンダとはどの様なものか

A:『アシュワガンダ(Ashwagandha)』は、サンスクリット語の呼称で学名はWithania somnifera Dunal、英名Winter Cherryと呼ばれる植物であり、インド、ネパールの乾燥地及び中東などに自生する高さ1.5m程の太い低木で、卵形の葉と緑色あるいは赤黄色の花を付けるナス科の植物である。

コショウ、唐辛子と同属の植物で、アフリカとインドで発見された。その成分は朝鮮人参の活性成分と類似しており、リンパ球の様な免疫組織細胞を刺激する。

ヒンズー語の名前は『馬の臭い』を意味し、臭いだけでなく、馬の強さも示し、古来よりインドの伝統医療“アーユルベーダ”において、強壮、気付薬、催淫薬として使用されていた。

  • 関連名称:Withania somnifera(ナス科)
  • 英名:Withania(ウィタニア)
  • 和名:ウィタニア、インドニンジン
  • ヒンズー名:ashwagandha(アシュワガンダ)。インデイアン・ジンセン(インド人参)。
  • 薬効部分:主に根・葉、漿果が薬用に利用される。葉には癌細胞の増殖を抑制するウィタノライドが多く含まれている。漿果は、インドで病気の回復期に効果があるとされ、噛んで利用される。
  • 主要成分:アルカロイド、鉄、ステロイドラクトン(ウィタノライド)。イソペリエチエリン、アナフェリン、ステロイドサポニン
  • 適応症:関節炎、腫瘍、疲労、虚弱体質、集中力の欠如、記憶力減少、頭痛の解消。

また、近年の研究では、

  • 抵抗力増加作用
  • 抗ストレス(鎮静)作用
  • 老化防止作用
  • 脳機能改善作用
  • 抗炎症作用

など多くの有用性が報告されており、注目されている。

  • 安全性:幾つかのヒトにおける臨床試験において、重大な副作用は報告されていない。

アシュワガンダエキスとしての急性毒性(マウス腹腔内投与:LD50)は1,260mg/kgと報告されている。この実験では1,100mg/kgまで死亡例は見られていない(体重60kgのヒト換算で66g)。ラットによる亜急性毒性では500mg/kg/dayの量を12週間経口投与しても死亡例はなく、内臓所見の異常も見られなかった(体重60kgのヒト換算で 30g/day。)

近年ダイオキシン類をはじめとする化学物質が、微量で人体に悪影響を与え、環境ホルモンとして生殖機能を減退させることが問題とされている。また男性生殖器官は、女性ホルモン様物質に曝露されると萎縮していくが、アシュワガンダはラットの投与試験でそのダメージからの回復を促進する効果を示した。本品の摂取に際し、『病気の治療を受けているヒト(医師に相談のこと)・妊娠中、授乳中のヒト・幼児、児童・本品の摂取により何らかの変調を生じたヒト』については、回避することの注意がされている。

 [015.9.ASH:2004.3.9.古泉秀夫]


  1. http://foods.nippon- shinyaku.co.jp/products/ashwagandha.html,2004.2.5.
  2. http: //home.catv.ne.jp/nn/bambi/hapimaowh/ashwagandha.html,2004.2.5.
  3. 難波恒雄・監訳:世界薬用植物百科事典;誠文堂新光社,2000