トップページ»

「明治神宮-花菖蒲」

土曜日, 10月 22nd, 2016

                                                                        鬼城竜生

明治神宮の花菖蒲が見頃を迎えたというので、6月18image日(土曜日)に出かけた。御苑東門を潜って南池があるimage。この池は昭憲皇太后が魚釣りをしたと言われているが、鯉や鮒を釣っても面白くなかったんじゃないかと思うがどうだろう。ただ、池の淵に御釣台が設置されているところを見ると、お付きの人は釣ったことがあるのかもしれない。

明治神宮は明治天皇と昭憲皇太后をお祀りする神社で、静謐で森厳な内苑を中心に、聖徳記念絵画館を始め数多くの優れたスポーツ施設を持つ外苑と、明治記念館とからなっている。明治天皇が「うつせみの代々木の里はしづかにて都のほかのここちこそすれ」と詠んだ御苑は、江戸時代初期以来加藤家、井伊家の下屋敷の庭園でしたが、明治時代に宮内省の所轄となり、代々木御苑と称され、明治天皇、昭憲皇太后にはたびたびお出ましになられたゆかりの深い名苑だといわれている。

苑内には隔雲亭、四阿、菖蒲田、清正井(きよまさのいど)等があり、曲折した小径が美しい笹熊の間を縫い、武蔵野特有の面影をとどめているという。中でも明治天皇が昭憲皇太后のために植えさせられた菖蒲田の花菖蒲は、現在も大切に守り育てられ、6月には見事な花を咲かせます。

鬱蒼と茂った緑したたる常磐の森は、神宮御鎮座にあたり、全国から献木されたおよそ10万本を植栽した人工林である。面積は70万平方メートル、豊かな森に成長し、国民の憩いの場所として親しまれています。

初詣は例年日本一の参拝者数を集める神社としても知られている。そのほか、大相撲横綱土俵入りや、こどもの祭まで幅広い祭典と行事、厄祓い、祈願をとりおこなっている。また加藤清正が掘ったと言われる清正井やこの井戸から水を引いた花菖蒲田、宝物殿、文化館宝物展示室等、多くの見どころがあると紹介されている。

清正井は昔は何と云うこともない単なる小さな湧き水だったが、最近流行のパワーimageimageスポットに格上げされ、TVで似非占い師みたいなのが得々と説明しているうちに、最もらしい名所にされ、見学するのに行列が出来る体たらくである。ありがたがるのはいいが、本当に御参りするのは御社殿ではないのか。ホント変な物が流行るので驚かされる。

                                                                    (2016.7.8.)