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ぬらりひょん

月曜日, 9月 24th, 2012

      魍魎亭主人

 

民主党の鳩山さんという方は、よほど政治音痴にお育ちになった方だと呆れてしまう。少なくとも嘗て短期間とはいえ一国の総理をやったと思われるにも係わらず、我が国の置かれている状況を全く考えておらず、未だ党内の問題に口出しをしている。

今彼が元総理の立場で意見を述べるとすれば、我が国の国益に添った発言で有り、尖閣諸島に対する中国の対応についてで有り、朝鮮の竹島に対する対応の問題についてのはずである。にも係わらず18日に行われた千葉県鴨川市の講演で「民主党の軌道を大きく戻すことが出来なかった時に(党に)居続けることが適当かどうかという判断が必要になってくる」と述べたという。9月21日の党代表選で、野田首相の再選を阻止できなかった場合、離党する可能性を示唆したものだとされる[読売新聞,第49040号,2012.8.19.]。

総理が頻繁に替わるという我が国の現状、政治状況の不安定さが、外国に悪い影響を与え、日本は何も出来ないという侮りを与えているのだと云える。政治家たるもの国家を守るために如何にあるべきかを常に考えておかなければならないのではないか。その意味では国会内において、お互いに脚を引っ張り合う愚は避けなければならない。

失礼だが、この間の国会内の動きを見ていると、国家を考えて行動しているとは思えない。国会議員の行動の全てが、自分が当選できるかということ以外、何もないように見える。残念ながら今の民主党は鳩山・菅という前任の総理が、何をやったか解らないうちに退任し、国民の多くはその無責任さに呆れ果てている。その上、小沢氏の内乱である。小沢氏について出た連中も、消費税反対、反原発を叫べば当選すると考えているようであるが、多くの国民はその程度のことで投票しようとは思わない。

この国をどうしようと考えているのか、閉塞した経済状況をどう打開しようとしているのか、高齢化社会を迎え、増大する経費の補填をどうするのか。具体的に何をするのかの訴えがなければ、間違いなく票を得ることは出来ない。民主党の国会議員の皆様方は、落選を覚悟して国民のために何が出来るか、何をするのかを考えるべきである。

米国の大統領に沖縄の基地問題は任せろと云っておきながら知らん顔が出来る人である。次の選挙には出ないといいながら自分だけでは決められないと前言を取り消して知らん顔の出来る人である。今回も真際になれば又何か口実を付けて知らぬ顔の半兵衛さんを決め込むつもりかもしれないが、その様な人が元総理だということ自体、外国には悪影響を与えるのではないか。

民主党を出るなどという謎かけをしていないで、この間の政治家としての失敗の責任を取って止めるぐらいのことを云ってみてはどうか。最もそれを云ってみた所でまたもや知らん顔を決め込む事になるのかもしれないが、その様な方に付き従う国会議員がいると云うことにも理解が行かないところである。

   (2012.8.19.)