『ドロナビノールについて』
水曜日, 4月 28th, 2010KW:薬名検索・ドロナビノール・dronabinol・マリノール・marinol・合成テトラヒドロカンナビノール・THC
Q:ドロナビノールについて
A:一般名:ドロナビノール(dronabinol)について、『食欲不振の薬』として紹介されている。[商]マリノール(Marinol)。(合成テトラヒドロカンナビノール:THC)。化学療法に伴う嘔気・嘔吐の治療。FDA承認。
適応:悪心・嘔吐、食欲増進。
作用:制吐作用、脳髄の嘔吐中枢を抑制。
用法[成人・小児]制吐:1回5-15mg/m2を必要に応じて4-6時間毎に内服。
[成人]食欲増進:1回2.5mgを昼・夕食前に内服。
規格:2.5mg・5mg・10mg/Cap.
注意:大麻中に存在する主な神経賦活物質である。中枢性障害が多数ある。
合成大麻成分のdronabinolは、アメリカ合衆国で『Marinol』という商品名で販売され、末期エイズ患者の食欲増進、癌の化学療法に伴う吐き気の緩和のために処方されている。また、dronabinolはドイツにおいて、抽出大麻成分を含有するサティベックス(Sativex®:GWファーマシューティカルズ)は、カナダで処方されている[大塚製薬でライセンス契約]。
大麻の医療活用については、多くの研究がなされ、現在も研究が進められているが、日本では大麻草は大麻取締法の規制により、大麻の化学成分(THC、CBDなど)は麻薬及び向精神薬取締法の規制により、医療目的であっても使用、輸入ならびに所持は禁止されている。
『Marinol』(dronabinol)は、カンナビノイド(cannabinoid)としてはアメリカ食品医薬品局(FDA)から唯一認可されている化学合成医薬品で、違法な天然カナビス(canabis)の代替合法医薬品としても販売されてきた。
『Marinol』は、ゴマ油に溶解した合成THCをゼラチンのカプセルに封入して作られている。カプセルには2.5mg、5mg、10mgの3種類があり、口から飲んで摂取する。『Marinol』は、エイズ患者の体重減少の治療に処方されているほか、従来の制吐剤が効かない癌の化学療法患者の吐き気や嘔吐を抑える治療などにも使われている。
1)飯野靖彦・監訳:スカット・モンキー・ハンドブック;MEGSi,2003
2)メルクマニュアル 第18版;日経BP社,2006
[011.1.DRO:2009.10.古泉秀夫]