「プレパレーションについて」

KW:語彙解釈・プレパレーション・preparation・小児科・小児医療・理解

 

Q:小児医療の現場でプレパレーションということがいわれているというが、これはどの様な内容なのか

A:プレパレーション(preparation)の原義は『前もって(pre)、用意する(pare)』からpreparation(名)。?<人が><人・物・事>のために<物>を用意する。立案する。?覚悟をさせる。装備させる。?<薬品・化合物>を[物から]調製[調合]する。
その他、準備する。………する準備をする。

その他に、1.用意、準備、支度。2.準備のための訓練、予行練習、下調べ。3.準備すること、調合すること、準備されている状態、心構え、覚悟。4.調製品、調合剤。5.標本。6.[音楽]a)予備:不協和音中の1音を先行協和音中の1音として、あらかじめ使用すること、b)予備音。7.[新約聖書]準備の日、用意日、備節日、安息日、(祭日)の前日。8.予習、下調べ、宿題。9.(The p.)ミサにあずかる前の祈り、秘跡受領前の祈り:ミサ聖祭その他の儀式にあずかる前、あるいは告解などの秘跡を受ける前の準備の祈り等の語彙解釈が述べられている。

現在、小児科でいわれているpreparationの解釈は、『小児の理解を得て、治療に参加を求める。そのための心理的な援助をする』と言うもので、欧米において実践されているとされる。

小児に治療の必要性を述べても理解されないという大人の一方的な思い込みを排除し、子供の病状に必要な治療であることを説明することによって、積極的に治療に参加する意識を育てる事が可能であるとする考えによるものである。

 

1)ジーニアス英和辞典 第4版;大修館書店,2007
2)小学館ランダムハウス英和大辞典;小学館,1979

 

   [615.8.PRE:2008.8.31.古泉秀夫]