コエンザイムQ10の副作用

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Q:健康食品として市販されているコエンザイムQ10の副作用について

A:コエンザイムQ10(coenzyme Q10:CoQ10)はvitamin Qとも呼ばれ、脂溶性のビタミン様物質で、ヒトのミトコンドリアに最も多く存在しており、エネルギー産生に深く関わっているとされる。またユビキノン(ubiquinone)という名称で、糖尿病や虚血性心疾患、脳出血の治療薬としても知られている。細胞膜の酸化を防止する抗酸化物質であり、また精子や白血球、免疫細胞を活性化する。

coenzyme Q10は肝臓でも生成されるが、多くは食品から摂取しなければならない。食品のうち肝臓・モツ・牛肉・豚肉・鰹・鮪等に多く含まれている。

2001年4月、食薬区分の緩和政策によりcoenzyme Q10は医薬品成分から食品成分となり、健康食品としての販売が可能になった。

ユビキノン(ubiquinone):生物界に普遍的に(ubiquitous)分布していることからubiquinoneと命名されたが、ミトコンドリアでの電子伝達に必須であったことから補酵素Q(coenzyme Q)ともいう。ベンゾキノン誘導体で、イソプレン単位がn=1-12のものが天然に存在し、パン酵母ではQ6、大腸菌ではQ8、高等動物ではQ10が用いられている。

健康食品としてのcoenzyme Q10に関する副作用は、検索できなかったが、医薬品としてのubidecarenone [ノイキノン錠(エーザイ)]で、消化器(胃部不快感、食欲減退、吐気、下痢等)、皮膚(発疹等)の報告がされている。

coenzyme Q10は、本来生体内で生成される物質であり、重篤な副作用が発現するとは考えられないが、大量に経口摂取した場合、消化器症状の発現は考えられる。また、発疹等は、服用者の体質によって当然起こることが予測される。

因みにubidecarenone(coenzyme Q10)について、1957年にウシの心筋から結晶として分離されたもので、その後ヒトの心臓からも見いだされた補酵素である。ヒトの心疾患では、心筋の ubidecarenone活性が低下しているの報告がされている。

[065.COE:2004.10.26.古泉秀夫] 


  1. 奥田拓道・監修:健康・栄養食品事典-2004-2005改訂新版;東洋医学舎,2004
  2. 中村丁次・監修:最新版からだに効く-栄養成分バイブル;主婦と生活社,2001
  3. 生化学辞典 第3版;東京化学同人,2002
  4. 高久史麿・他監修:治療薬マニュアル;医学書院,2004
  5. 安藤鶴太郎・他:優秀処方とその解説 第37版;南山堂,1996